技能を活かして仕事をこなすのであれば、会社に勤めるだけにとどまらず、フリーランスとして働く方法もある。職種によっても、フリーで働きやすいかどうかについては大きな違いがある。
フリーとして会社に所属せずに働いている人も多い傾向にあるのは、グラフィックデザイナーである。顧客からの依頼に応じてビジュアルコンテンツを作成したり、あるいは一定期間の契約で製作現場に所属したりする。
グラフィックデザインは、紙やインク、絵の具といった従来のアナログ手法による制作のほかに、コンピューター技術の応用が進んでいる。CGは、グラフィック制作の業界を大きく変革させる要因となり、多くの製作現場ではCGによるビジュアル制作を行っている。そのため、フリーランスとしてグラフィックデザイナーの職種を選ぶのであれば、CG制作の技術を修得しておくと有利である。
グラフィック製作用のソフトウェアには、業務用に適した定番のラインナップがある程度決まっているケースが多い。そのため、業界で標準的に使われているCG製作用のソフトウェアの操作について修得しておけば、一通りの仕事をこなすことができる。また、デジタル技術で制作したグラフィックコンテンツの受け渡しには、データのフォーマットについて意識する必要がある。このことから、CGに関するデータフォーマットやその管理の知識について、少なくとも基本的な部分は知っておくことが必要である。